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Yujiro Ozakiの音楽遍歴
~大学生編~(その1)

 今回も僕の音楽遍歴について紹介したいと思います。
小・中・高・大と4つに分けて紹介するうちの、今回はラスト、大学生編です。

2.Daniel Johnstonの衝撃

 意気込んで始めた作曲ですが、最初はあまり心地良いものではありませんでした。

 何故なら自分の実力を直視しないといけないからです。
演奏力・技術力の無さは如実に音源に表れていました。

 初心者なのだから下手で当たり前なのに、当時の僕は他の人と比べてしまい、
(自分には才能がないな…向いてないんだ…)
と、勝手に自己嫌悪に陥っていました。

(↑1st以前、2020年夏ごろの音源です。初公開です。)

 そんな中、僕はDaniel Johnstonに出逢います。

 きっかけは有名なカート・コバーンのTシャツでした。

 ある日、自転車で近所のTSUTAYAへ行く途中、ふと、あのTシャツのことが気になり始めました。

 何かが心に引っかかり「カート・コバーン Tシャツ カエル」で検索してみると、同じ絵のアルバムに行きつきました。

 内容の見えないアートワークに興味が湧き、勇気を出して聴いてみることにしました。

 ぶっ飛びました。

(なんて下手くそなんだ!!)

と正直に思いました。

 録音はノイズまみれで聞こえづらく、ピアノをバンバン叩く音も入っていて、今までで聴いたことのないくらい不明瞭な音源でした。

 演奏技術に関しても簡単なコードしか使わず、リズムはよれよれで、ボーカルもお世辞には上手いとは思えませんでした。

 そして歌詞の内容も個人的な部分を曝け出していて、もし自分なら「人に聞かせられない」と思って隠し込んでしまうようなものばかりでした。

 それなのに彼は隠すことなく、自分を曝け出し真剣に感情を込めて、自信満々に演奏しているのです。

 僕はその姿勢に今まで感じたことのない感動を覚えました。

 そして3曲目の「Walking The Cow」が流れる頃には、僕は泣いてしまいました。

 この日から僕の音楽観は変わりました。

 本当に良い音楽は、「演奏面や技術面が優れていること」なのではないかと思えてきたのです。

 シンプルな演奏であっても、音楽への情熱や自身の感情をしっかり表現出来ていれば、それこそが良い音楽なのではないかと思ったのです。

 僕は彼の音楽からたくさんのことを学び、今日まで作曲を続けることができました。